平成二十六年度 出陣ねぶた |
知事賞 最優秀制作者賞 |
|
とある日、越前と大間湊などの船が 青森県大間町。 『本州最北端の地』に似合わぬ南国の色彩溢れる祭りが年に一度行われる。 その名も 『天妃様行列』 女神の乗った輿、目に鮮やかな異国の香りのする衣装を身に纏った神々に竜踊り、そして打ち鳴らされる銅鑼の音や爆竹。 土地に福をもたらす神の巡行だ。
天妃様とは中国の東南沿岸部や台湾で篤く信仰されている道教の神 『
大間町に天妃様が祀られるようになったのは、江戸時代、元禄九年(一六九六)まで遡る。
九州で祀られていたものが勧請されたとも、
行列には、天妃に調伏改心された悪鬼、 世界を繋ぐ海の守り神たる天妃神とそれを守護せんとする千里眼と哪吒。 海に四方を囲まれたこの国の安寧と人々の幸福を切に願うものである。 |
解説/竹浪 比呂央 |